浅草観音

1897-1899(明治30-32)年頃 浅野四郎撮影

浅草寺観音堂。日本橋のフィルムと並び、浅野四郎が初めて撮影したフィルムの一つとされる。浅野は「日本橋の人混みを撮ったり、浅草の観音様の鳩に豆をやる所を撮りました。主に人間といふより景色か何んかを撮りました。さうしてネガティヴだけは――漸く成功したものが三本か四本出来た訳です」(「四十年前の撮影機と撮影を訊く」『キネマ旬報』702号[1940年1月1日])と述べている。よく知られた名所を被写体に選ぶと同時に、鳩の動きに高い関心が注がれている点が活動写真ならではと言える。人々の服装から冬に撮影されたことが判る。

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