本朝廿四孝
撮影年不詳
演劇研究家の児玉竜一氏(早稲田大学文学学術院教授)によれば、「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」三段目切「勘助住家」(俗称「筍」もしくは「筍掘り」)を撮影したものと思われる。
物語は、将軍足利義輝(あしかがよしてる)暗殺の嫌疑を解くため、我が子の首を差し出すこととなった武田信玄と上杉謙信の対立を背景としている。現存するコマは、謙信の子景勝(かげかつ)の身替りになることを拒んだ横蔵(後に山本勘助)が、自らえぐった片眼を手水鉢で洗って確かめるという場面。
なお、「映画法実施記念 映画文化展覧会」の出品目録には、柴田常吉の「ある舞台面」という詳細の不明なフィルムのコマの記載があるが、今回発見されたフィルムのコマがそれに該当するものか現時点では特定ができない。
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