映像でみる明治の日本

動画詳細

映画題名（日本語）	稲刈り
映画題名（フランス語）	Récolte du riz
リュミエール社カタログ番号	1029
撮影年	1898-1899（明治31-32）年
撮影者	ガブリエル・ヴェール　Gabriel Veyre
撮影時期	1898年10月25日から1899年3月10日の間
時間（分）	1
サウンド	サイレント
カラーの種類	白黒
作品解説	手作業で行われる稲刈りの風景。参考文献（佐伯啓三郎）に、戦前から映画技術関係の評論で活躍した島崎清彦が保存していた、1フレームごとに左右1つずつ丸形のパーフォレーションのあるシネマトグラフのポジ片の図版が掲載されており、そこに写っている稲刈りの光景が本作とよく似ている。比較すると、本作で画面の真ん中辺りにいる3人の女性のうちの姉さん被りをしていない女性と、画面の右下で笠を被って稲を刈っている男性にそれぞれ似た人物が図版でも確認できるが、作業の進捗状況が異なっていることから、このポジ片は同じ機会に撮影された別テイクのものの可能性がある。島崎清彦がポジ片を入手した経緯など由来について記事では触れられていない。参考文献（古賀太）によれば、小西六（現コニカミノルタ）の資料に「ガブリエル・ヴェールが東京近郊の農村を撮影し、小西六にて現像した」という記述があるという。
製作会社	リュミエール社　Société Lumière
フィルム映写速度	16fps
備考	元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。
参考文献	佐伯啓三郎「技術史をまとめはじめて」（『映画テレビ技術』№191、1968年、日本映画テレビ技術協会）6頁 （社）日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №14」（『映画テレビ技術』№236、1972年、日本映画テレビ技術協会）75-76頁 古賀太［編・訳］「上映作品解説」（朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年）104頁 木下直之「描かれた〈明治の日本〉 日本への／日本からのまなざし」（吉田喜重、山口昌夫、木下直之［編］『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年）153-160頁 Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.357.

リュミエール社が撮った明治の日本　1897-1899
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