紅葉狩

  • 重要文化財

“団十郎が、菊五郎が生きている、動いている、こんな不思議があってよいものか” ― 安藤鶴夫(演劇評論家)

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注目ポイント

  • 約2分45秒
    九代目市川団十郎の演じる更科姫が二枚扇で踊る。後見は市川新十郎
  • 約4分5秒
    まどろむ維茂(右・五代目尾上菊五郎)を山神(左・後の六代目尾上菊五郎)が目覚めさせようとする
  • 約5分30秒
    維茂の鬼女(更科姫の後ジテ)退治。銘剣小烏丸が維茂に力を貸す

動画詳細

映画題名 紅葉狩
製作年月 1899(明治32)年
スタッフ 柴田常吉[撮影]
時間(分) 7
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 1899(明治32)年、歌舞伎座の「紅葉狩」上演にあわせて、九代目市川団十郎、五代目尾上菊五郎の至芸を記録した、現存最古の日本映画。平維茂(たいらのこれもち)が信州戸隠山(とがくしやま)で出会った更科姫(さらしなひめ、その正体は鬼女)を退治する。撮影は、当時のフィルムの感度や照明技術の問題から、実際の舞台ではなく屋外に即製の舞台を組んで行われた。映画史家の田中純一郎によれば、フィルムを実見した演劇評論家の安藤鶴夫氏は「“ああ、ああ、団十郎が、菊五郎が生きている、動いている、こんな不思議があってよいものか”と[…]映画の功徳を今更のように讃えていた」(田中純一郎『日本映画史発掘』[冬樹社、1980年])という。冒頭のタイトルは後年、日活が加えたもので「歌舞伎十八番」は「新歌舞伎十八番」、「風の神」は「山神」の誤りがみられる。日活株式会社から寄贈された35㎜可燃性デュープネガは2009年、映画としては初の重要文化財に指定された。
製作会社 -
フィルム映写速度 16fps
キーワード 芸能、歌舞伎、尾上菊五郎、市川団十郎、デジタル復元版
備考 日活株式会社寄贈の35㎜可燃性デュープネガを原版とする35㎜ポジ(デジタル復元版、2010年度作成)より複製。
関連リンク 「紅葉狩」考 ─その上演と、映画「紅葉狩」の撮影日に就いて─ 本地陽彦
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