神道の行列 / Procession shintoïste

  • リュミエール

動画詳細

映画題名(日本語) 神道の行列
映画題名(フランス語) Procession shintoïste
リュミエール社カタログ番号 739
撮影年 1897(明治30)年
撮影者 コンスタン・ジレル Constant Girel
撮影時期 1897年1月9日から10月末の間
時間(分) 1
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 郊外の道を祭礼の行列が画面の左奥から右手前に進む。幟や高張提灯、唐櫃などに続いて、剣鉾を付けた長い竿を直立させて持つ人物(剣鉾差し)がバランスを取りながら歩いてくる。その後にやはり剣鉾を立てた山車が画面の左奥から進んでくるのが見えて終わる。参考文献(塚田嘉信)は、1898(明治31)年6月30日付『新愛知』の記事が伝える7月1日からの名古屋新守座の上映作品「八坂神社神輿渡御の賑ひ」について、1960年にフランスから寄贈された29本のリュミエール社作品をまとめた『明治の日本 1896-1900』に含まれると指摘しており、本作が該当すると考えられる。
製作会社 リュミエール社 Société Lumière
フィルム映写速度 16fps
備考 元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。
参考文献(『京都 剣鉾のまつり調査報告書 1 論説編』)により、4つの京都市登録無形民俗文化財を含め、「剣鉾差し」を伴う祭礼は春(5月)と秋(9、10月)に多くの場所で開催されていることが分かる。そのため本作は実際には祇園祭以外の祭礼である可能性も否定できない。
参考文献 「明治の日本風俗⑤ マルロー氏寄贈のフィルムから お祭り」(『毎日新聞』1960年3月14日付朝刊)5面
(社)日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №14」(『映画テレビ技術』№236、1972年、日本映画テレビ技術協会)77頁
塚田嘉信『日本映画史の研究 活動写真渡来前後の事情』(現代書館、1980年)160-163頁
古賀太[編・訳]「上映作品解説」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)92頁
古賀太「カメラがとらえた日本 『明治の日本』から『リュミエール映画日本篇』へ」(吉田喜重、山口昌夫、木下直之[編]『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年)31頁
Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.354.
『京都 剣鉾のまつり調査報告書 1 論説編』(京都の民俗文化総合活性化プロジェクト実行委員会、2014年)表紙~第1章(京都の文化遺産)
https://kyoto-bunkaisan.city.kyoto.lg.jp/report/tyousa02.html
リュミエール社が撮った明治の日本 1897-1899
 The Meiji Period on Lumière Films
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