日本の剣士 / Lutteurs japonais

  • リュミエール

動画詳細

映画題名(日本語) 日本の剣士
映画題名(フランス語) Lutteurs japonais
リュミエール社カタログ番号 925
撮影年 1897(明治30)年
撮影者 コンスタン・ジレル Constant Girel
撮影時期
時間(分) 1
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 2人の剣士による剣道の形の実演と思われる光景で、ひとりは腕に防具をつけている。画面右には2人の人物が椅子に座りその様子を見ている。参考文献(塚田嘉信)は、1898(明治31)年6月30日付『新愛知』の記事が伝える7月1日からの名古屋新守座での上映作品「武徳会の各国剣士試合」について、1960年にフランスから寄贈された29本のリュミエール社作品をまとめた『明治の日本 1896-1900』に含まれると指摘し、その撮影時期を武徳会の第三回大演武会が京都で開催された1897(明治30)年10月25日から27日までの期間と推定しており、それが正しければ撮影者とされるコンスタン・ジレルの離日の時期についても一つの判断材料となる。背後の建物について参考文献(レファレンス協同データベース)では、1895(明治28)年春に岡崎で開催された第4回内国勧業博覧会の工業館を移築・改築して、1897年に完成した京都市岡崎町の博覧会館と推定されている。また、参考文献(Marc Trudel)は本作の剣士と椅子の人物たちの特定を試みており興味深い。
製作会社 リュミエール社 Société Lumière
フィルム映写速度 16fps
備考 元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。
参考文献 「明治の日本風俗③ マルロー氏寄贈のフィルムから 剣道」(「毎日新聞」1960年3月10日付朝刊)5面
(社)日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №14」(『映画テレビ技術』№236、1972年、日本映画テレビ技術協会)77頁
塚田嘉信『日本映画史の研究 活動写真渡来前後の事情』(現代書館、1980年)160-162頁
古賀太[編・訳]「上映作品解説」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)94頁
古賀太「カメラがとらえた日本 『明治の日本』から『リュミエール映画日本篇』へ」(吉田喜重、山口昌夫、木下直之[編]『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年)31頁
Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.354.
「リュミエール兄弟の作品群にある″京都最古の映像″とされる剣道をしている風景(京都新聞に写真掲載)の撮影場所はどこか?」(レファレンス協同データベース)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000224646
Marc Trudel, “Field Exercise: A review of one of the earliest films in Japan.”,
https://daito-ryu.blog/field-exercise-6b372ea10c73
リュミエール社が撮った明治の日本 1897-1899
 The Meiji Period on Lumière Films
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