蝦夷のアイヌ Ⅱ / Les Aïnus à Yéso, II
動画詳細
映画題名(日本語) | 蝦夷のアイヌ Ⅱ |
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映画題名(フランス語) | Les Aïnus à Yéso, II |
リュミエール社カタログ番号 | 742 |
撮影年 | 1897(明治30)年 |
撮影者 | コンスタン・ジレル Constant Girel |
撮影時期 | 1897年10月 |
時間(分) | 1 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒 |
作品解説 | 8人の女性が上半身をかがめて身体を上下させ、手をたたいてリズムを取って踊る。参考文献(光田由里)に引用された撮影者コンスタン・ジレルの1897(明治30)年10月18日付の手紙は、「アイヌの踊りのなかでも最も美しい2つの踊りを撮影した」こと、室蘭の港から鉄道と馬を乗り継いで向かった村で「女性だけの「鳥の踊り」と男性だけの戦士の踊りのふたつ」が披露されたことに触れており、本作および『蝦夷のアイヌ Ⅰ』を指すと考えられる。参考文献(塚田嘉信)は、肥田弥一郎「掬水庵日誌」の1898(明治31)年6月7日付の記述が伝える大阪浪花座の上映作品「北海道アイヌ男女の踊」と、同年6月30日付『新愛知』の記事が伝える7月1日からの名古屋新守座の上映作品「北海道土人アイノの熊踊り」が同一作品で、1960年にフランスから寄贈された29本のリュミエール社作品をまとめた『明治の日本 1896-1900』に含まれると指摘する。なお、「北海道アイヌ男女の踊」という題名は本作および『蝦夷のアイヌ Ⅰの両方を想起させるが、「北海道土人アイノの熊踊り」については両方ともどちらか一方のみとも考えられる。 |
製作会社 | リュミエール社 Société Lumière |
フィルム映写速度 | 16fps |
備考 | 元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。 |
参考文献 | (社)日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №13」(『映画テレビ技術』№235、1972年、日本映画テレビ技術協会)78頁 塚田嘉信『日本映画史の研究 活動写真渡来前後の事情』(現代書館、1980年)151、160-162頁 古賀太[編・訳]「上映作品解説」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)93頁 光田由里「ジレルとヴェール 世紀末日本を訪れた二人の映画技師」(吉田喜重、山口昌夫、木下直之[編]『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年)56-59頁 Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.353. |
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