列車の到着 / Arrivée d'un train

  • リュミエール

動画詳細

映画題名(日本語) 列車の到着
映画題名(フランス語) Arrivée d'un train
リュミエール社カタログ番号 735
撮影年 1897(明治30)年
撮影者 コンスタン・ジレル Constant Girel
撮影時期 1897年1月9日から10月末の間
時間(分) 1
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 列車の到着と乗降客の様子は、有名なリュミエール社作品『ラ・シオタ駅に到着する列車』Arrivée d'un train à La Ciotat(カタログ番号653)を想起させる。参考文献(塚田嘉信)は、1898(明治31)年6月30日付『新愛知』の記事が伝える7月1日からの名古屋新守座の上映作品「名古屋停車場着車の雑沓」について、1960年にフランスから寄贈された29本のリュミエール社作品をまとめた『明治の日本 1896-1900』に含まれると指摘しており、本作が該当すると考えられる。また塚田は、撮影時期として1897年(明治30)年に名古屋でシネマトグラフが公開された期間(新守座で4月24日から5月21日まで、音羽座で5月25日から6月10日まで)中の可能性を挙げる。機関車の正面に読み取れる「131」の数字は本作の撮影状況を調査する際のひとつの手がかりになるかもしれない。
製作会社 リュミエール社 Société Lumière
フィルム映写速度 16fps
備考 元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。
参考文献 「明治の日本風俗④ マルロー氏寄贈のフィルムから 客車」(『毎日新聞』1960年3月11日付朝刊)5面
「明治の日本風俗⑨ マルロー氏寄贈のフィルムから 機関車」(『毎日新聞』1960年3月18日付朝刊)5面
(社)日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №14」(『映画テレビ技術』№236、1972年、日本映画テレビ技術協会)78頁
塚田嘉信『日本映画史の研究 活動写真渡来前後の事情』(現代書館、1980年)160-162頁
古賀太[編・訳]「上映作品解説」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)90頁
古賀太「カメラがとらえた日本 『明治の日本』から『リュミエール映画日本篇』へ」(吉田喜重、山口昌夫、木下直之[編]『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年)31頁
Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.355.
リュミエール社が撮った明治の日本 1897-1899
 The Meiji Period on Lumière Films
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