日本の俳優:男の踊り / Acteurs japonais : danse d'homme

  • リュミエール

動画詳細

映画題名(日本語) 日本の俳優:男の踊り
映画題名(フランス語) Acteurs japonais : danse d'homme
リュミエール社カタログ番号 976
撮影年 1897(明治30)年
撮影者 コンスタン・ジレル Constant Girel
撮影時期 1897年1月9日から10月末の間
時間(分) 1
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 ひとりの俳優が屋外に張られた幕の前で「三番叟」を踊る。画面の左に幕の背後の煉瓦造りの壁か塀の一部が見えることは、本作の撮影場所と時期が『日本の芝居の一場面』『日本の俳優:かつらの練習』『日本の俳優:剣による戦い』のいずれとも異なることを示すものかもしれない。また、参考文献(塚田嘉信)で取り上げられた、肥田弥一郎「掬水庵日誌」の1898(明治31)年6月7日付の記述が伝える大阪浪花座の上映作品および同年6月30日付『新愛知』の記事が伝える7月1日からの名古屋新守座での上映作品のいずれにも、本作に該当する可能性のある題名は見あたらず、踊り手が誰かなど作品を裏付ける資料もほとんど見つかっていない。
製作会社 リュミエール社 Société Lumière
フィルム映写速度 16fps
備考 元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。
参考文献(光田由里、ドニーズ・ボエム=ジレル)によれば、撮影者コンスタン・ジレルの1897(明治30)年9月21日付の手紙には、次の日(22日)に稲畑勝太郎と一緒に役者を撮影する予定について書かれているとあり、この「役者」が参考文献(ドニーズ・ボエム=ジレル)のフランス語原文にある「un acteur」の通り単数であったとすれば、本作に関わる情報のひとつといえるかもしれない。
参考文献 梅村紫声「日仏交換映画祭あれこれ―その一―」(『映画史料』第八集、凡々社、1963年)4-5頁
(社)日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №13」(『映画テレビ技術』№235、1972年、日本映画テレビ技術協会)78頁
塚田嘉信『日本映画史の研究 活動写真渡来前後の事情』(現代書館、1980年)163頁
光田由里「ジレルとヴェール 世紀末日本を訪れた二人の映画技師」(吉田喜重、山口昌夫、木下直之[編]『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年)52頁
古賀太[編・訳]「上映作品解説」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)95頁
ドニーズ・ボエム=ジレル「コンスタン・ジレル」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)125-133頁
Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.352.
リュミエール社が撮った明治の日本 1897-1899
 The Meiji Period on Lumière Films
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