東京の通り Ⅱ / Une rue à Tokyo, [II]

  • リュミエール

動画詳細

映画題名(日本語) 東京の通り Ⅱ
映画題名(フランス語) Une rue à Tokyo, [II]
リュミエール社カタログ番号 982
撮影年 1898(明治31)年
撮影者 不詳 unknown
撮影時期 1898年4月
時間(分) 1
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 洋風の建物が並でガス燈のある通りを鉄道馬車が走り抜け、様々な人々が行き交う。画面左の中ほどに見える「HATTORI」の看板が服部時計店のものであることが、参考文献(『銀座文化史研究』表紙)の写真で確認できることから銀座4丁目付近の光景と判断できる。なお、本作撮影後に発行された参考文献(『東亰営業便覽 第一輯』)によれば、服部時計店に向かって右隣りは「洋酒商 三河屋 保坂芳次郎」、「人力馬車製造所 秋葉大子(大助)」と続く。後者の「馬車人車製造所」の看板と思われるものが、画面中央に立つ電柱左の真ん中より少し上、木の枝に隠れつつも確認できる。
製作会社 リュミエール社 Société Lumière
フィルム映写速度 16fps
備考 元素材は、1960年にフランス政府より受贈した35㎜ポジフィルムを原版とする既所蔵35㎜ポジフィルムを基に、2024年度に作製した35mmポジフィルム。
参考文献(『銀座文化史研究』表紙)の写真では、人力馬車製造所秋葉大助の建物の上部が本作に写る形と異なっているが、写真の撮影から本作撮影までの間に増改築されたと思われる。
本作の撮影時期は参考文献(古賀太b)が指摘するように、幔幕や球燈のある通りの様子から奠都三十年の祝賀会の時期に重なると考えられる。撮影者については『東京の通り Ⅰ』の備考を参照のこと。
参考文献 『東亰営業便覽 第一輯』(博報堂、1900年)4頁
(社)日本映画テレビ技術協会技術史委員会「日本映画技術史年譜 №14」(『映画テレビ技術』№236、1972年、日本映画テレビ技術協会)77頁
平野光雄『精工舎史話』(精工舎、1968年)46-47頁
東京都江戸東京博物館[監修]、藤森照信、熊田英企、林丈二、林節子[著]『復元文明開化の銀座煉瓦街』(ユージ―プランニング、1994年)
『銀座文化史研究』第8号(銀座文化史学会、1994年)表紙、2-3頁
古賀太[編・訳]「上映作品解説」(朝日新聞社文化企画局編『光の生誕 リュミエール!』朝日新聞社、1995年)98頁(a)
古賀太「カメラがとらえた日本 『明治の日本』から『リュミエール映画日本篇』へ」(吉田喜重、山口昌夫、木下直之[編]『映画伝来 シネマトグラフと〈明治の日本〉』岩波書店、1995年)33-34頁(b)
Michelle Aubert et Jean-Claude Seguin (sous la direction de), La production cinématographique des frères Lumière, [Paris], Bibliothèque du film, Editions Mémoires de cinéma, 1996, p.355.
リュミエール社が撮った明治の日本 1897-1899
 The Meiji Period on Lumière Films
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